【悪魔】紀元前28年に突如として姿を現した、魔力と呼ばれる力を用いて様々な現象を引き起こす異能を持つ存在。
動物や植物だけでなく、人工物や概念など、多種多様な悪魔が存在する。
個体差はあるものの、大抵の悪魔は人類を超越した身体能力を持ち、個として悪魔に勝る生命体はこの地球上に存在しない。
魔石を破壊しない限り不死身で、魔石さえ残っていれば時間は掛かるものの再生を行う事が出来る。
魔石に含まれる魔力を使用して生み出される”魔力障壁”は、魔力を含まないありとあらゆる攻撃を無効化する。
その為、魔石を使用して作成された武器を使用しなければダメージを与える事は出来ない。
悪魔は自身の能力を人間に分け与える事で”悪魔憑き”と呼ばれる存在に変貌させ、能力を暴走させるように誘導する。
与えられた力に溺れ、能力を暴走させた悪魔憑きは”魔人”となり、悪魔の配下として人類に仇為す。
【悪魔憑き】悪魔により力を与えられ、体内に魔石を持つようになった人間。
力を与えた悪魔の能力の一部を使用する事が出来るが、限界を超えて能力を使用すると暴走し、”魔人”と呼ばれる存在へと変貌する。
【魔人】能力を暴走させた悪魔憑きの成れの果て。
魔石の強度や魔力量が上昇し、能力の出力も向上するが自我を失い、力を与えた悪魔の命令に従うだけの存在となる。
【悪魔の階級】祓魔師協会が作成した、悪魔や魔人、悪魔憑きの脅威度を六段階で示す指標。【皇帝(-Emperor-)】単独で祓魔師協会を滅ぼしうるほどの力を持つ悪魔や魔人、悪魔憑きが位置する階級。現在、この階級に位置している悪魔は六体。魔人や悪魔憑きがこの階級に位置した事は、過去から現在まで一度もない。現在予約停止中です。
【君主(-Monarch-)】特位や准特位を含む分隊を複数用意したとしても一掃される恐れのある悪魔や魔人、悪魔憑きが位置する階級。ここに位置する悪魔や魔人の討伐計画実行には、全日本祓魔師協会理事長”蘆屋 義満”の承認が必要となる。”セフィロトの樹”の支配者である”王冠”の様な例外は存在するものの、基本的に悪魔憑きがこの階級に位置する事はない。
【公爵(-Duke-)】伯爵と同様に”爵位持ち”と呼ばれる、上位祓魔師複数人と渡り合う事が出来る悪魔や魔人、悪魔憑きが位置する階級。組織を束ねている場合もあり、その場合は特位祓魔師を含む小隊による大規模な討伐作戦が行われる。単体であっても非常に強力で、最も祓魔師を殺している階級であると言われている。
【伯爵(-Earl-)】公爵と同様に”爵位持ち”と呼ばれ、上位の祓魔師であっても苦戦は免れない程の力を持つ悪魔や魔人、悪魔憑きが位置する階級。強力であるが故に討伐時の報奨金も高く、無所属の祓魔師はこれをターゲットとする事が多い。
【総裁(-President-)】中位祓魔師であれば問題なく対応出来る程度の力を持つ悪魔や魔人、悪魔憑きが位置する階級。全体の約七割の悪魔がここに位置している為、祓魔師が最も対峙する階級だと言っても過言ではない。
【騎士(-Knight-)】下位祓魔師であっても対処が可能である程度の力しか持たない悪魔や魔人、悪魔憑きが位置する階級。自身の能力を上手く扱えない悪魔憑きや、存在としてのレベルが低い悪魔や魔人がここに位置する。
【魔石】悪魔や魔人、悪魔憑きが能力を使用する際に必要となる魔力を生み出す、発電機の様なもの。
個体差はあるものの、殆どの魔石が体内に存在し、体外に露出しているものはまれ。
強い力を持つ悪魔は体内に魔石を複数持っている事があり、その場合体内に存在するすべての魔石を破壊しない限り倒す事は出来ない為、危険度は飛躍的に上昇する。
魔石の強度は内包する魔力量により変動し、何らかの手段で魔力を消費させなければ、魔石に攻撃を当てたとしてもダメージを与える事が出来ない場合がある。
【魔具/聖具】魔石を素材に使用して作成される武具。
祓魔師協会で作成されたものは”魔具(グリモア)”、聖教会で作成されたものは”聖具(ロザリオ)”と呼ばれる。
魔石から作成されたそれらは、通常兵器によるダメージを無効化する魔力障壁による影響を受けない。
魔人や悪魔憑きの魔石を素材として作成したものと違い、悪魔の魔石を核として使用し作成された魔具や聖具は元となった悪魔の持つ能力の一部を使用出来る。
しかし、核となっている魔石を破壊されると能力を使用出来なくなる上、魔力が失われ魔力障壁の影響を受ける様になり、使い物にならなくなってしまう欠点がある。