唐
唐揚さん (8xn0i35h)2023/11/16 21:44 (No.80323)削除【名前】ミカエラ・オール
【性別】女
【年齢】15歳程度に見える
【種族】悪魔/黄金の悪魔
【所属】白鯨/強欲のマモン
【階級】君主級
【性格】強欲、という名の通り欲深く尊大な態度を取り、欲するモノ全てを欲しがる我儘娘……というのは昔の話。今は小心者であり臆病。相手に対して強く出ようとせず常に一歩引いた態度を取り、誰かの後ろに隠れて様子を伺う。戦闘においても中〜遠距離戦を好み、自分が僅かにでも不利になろうものなら即座に逃げ出すほど臆病。
彼女本来の欲深さは今もあるものの、積極的に欲するという訳ではなくおずおずと欲しがる程度。
但し黄金は今でも喉から手が出る程欲しがっている。黄金の延べ棒だったり黄金で出来た装飾品なんかはこぞって欲しがる。それを自分の部屋に飾って鑑賞するのが趣味。他にも自らの能力で生み出した黄金を加工して精巧な芸術品の様な武具を造り上げたり、都市に赴いて能力を使って建物や人を黄金に呑み込んで黄金都市を造り上げて”遊ぶ”こともある。だが、それよりも今は生存欲求の方が強く、命を落とす位なら盗んだ黄金を相手に差し出して逃げるくらいには生への欲求が強い。悪魔であってもここまで自身の命を優先する個体は珍しいかもしれない。
これでも昔よりは性格が大人しくなっている。過去には目につくもの全てを黄金で呑み込み、自らより弱い存在であれば人間であろうと悪魔であろうと見下し、必要以上に痛みつけていた。悪魔が魔石を全て破壊しなければ死なない性質を利用し、魔石を死ぬ寸前まで砕いては生かして、また砕いては生かす事を繰り返して悪魔の心を折ることで優越感に浸っていた。
そんな彼女が何故、今ではこんなに落ち着いているのだろうか。その理由は誰も知らない。誰が聞こうと口を塞ぎ、詳しいことを語らず黙り込んでしまう。
自らの過去を誰にも知られたくないのか、過去に何か過ちを犯したのか、彼女が口を開かぬ故に知ることは不可能である。
──だが、執拗に聞けばこうとだけは答えるだろう。
『──皇帝だけは、敵に回しちゃダメ』と。
【容姿】長い睫毛に彩られ、オドオドとした垂れ気味の瞳は真っ赤なルビー。地面に垂れるほど長い金髪は結う事も無く流れるまま、まるで黄金の川が流れてるみたいに爛々と。前髪は不安を帯びた瞳を隠すように少し長めに伸びていて。肌は新雪程では無いけど白く染まり、ほっそりとした肉体は142cmと小さな身長と相まって小動物を思わせる。
身に纏う服はふわふわとした白いゴスロリワンピース。ウエストの細さとスカートのふんわり具合を強調させるためにコルセットを着用。スカート丈は膝丈で、フワッとしたシルエットを作るためにボリューム万点のパニエを忍ばせて。顔を隠す為にフードの付いたロングケープを羽織りましょう。
素足を晒さぬ様に白いサイハイソックスで覆って、靴は赤いヒールパンプスで着飾って。そうして可憐で白い悪魔の出来上がり。
【能力】『黄金劇場』
光り輝く黄金は多くの人を魅了する。ギリシャ神話のミダス王の物語からも分かるように、古代より黄金は権力の象徴であり欲望の象徴である。──で、あるならば。その黄金を生み出し、支配する者の強さは想像を絶するであろう。
彼女の能力は”黄金の支配”である。その手からは湯水の様に液体状の黄金が溢れ、彼女の意のままに形を変える。それは剣、それは槍。時に矢となり敵を穿ち、戦斧となって敵を切り裂く。時には濁流となり敵を呑み込み窒息させ、渦潮のように敵を巻き込む。
そしてこの能力は敵対する者の欲によって更に強化される。その欲は何だっていい。三大欲求、戦闘意欲、生存欲求、承認欲求…。人間であれ悪魔であれ、生きていく上で何かしらの欲求は存在する。その欲に反応して黄金は強化される。より鋭くなり、より相手を追跡する。故にこの能力を相手にする際は、無我の境地に至ることが必要とも言えるだろう。そうであっても驚異的な能力であることに変わりは無いが。
この能力の操作範囲は、彼女を中心とした半径500m。一度能力を解放すれば地獄の様な惨劇が繰り広げられるだろう。黄金が繰り広げる地獄絵図、欲望と権力の象徴が踊り狂う演劇。故に彼女の能力は”黄金劇場”と呼ばれるのである。
【備考】
一人称 : 私
二人称 : 貴方、○○様
好きなもの : 黄金、黄金の装飾品、優しい人、睡眠時間、遊び
嫌いなもの : 戦闘、過去の自分、大罪の悪魔
大の苦手 : 皇帝級の悪魔
万魔殿の現所有者。普段は万魔殿の自室に篭っており、外に出る時は誰にも気づかれないように気配を消してこっそり抜け出している。他の悪魔や悪魔憑きに会おうとすることは無く、誰かと鉢合わせても軽く会釈して通り過ぎて行く。
保有する魔石の数は三つ。三つとも体内に存在しており、内二つは中強度。残り一つは比較する物が無いほどに強度が高い。肉体性能自体は人間より遥かに高いものの、悪魔の中で比べると中の下。能力を主にした中〜遠距離戦闘を基本としているためか、近接戦闘能力はそれほど高くない。但し逃げ足だけは早い
強欲のマモン、という呼ばれ方は過去の行動によって付けられた異名。昔であれば自身のことをマモンと名乗っていたが、今は名乗ろうとすることは無い。他人ならマモンと呼ばれることを好いておらず、基本的に名前で呼んでくれるようにお願いしている。
祓魔師及び聖教会の面々に対しては驚異にならない雑魚という評価。対して興味を向ける様な存在でもなく、相手にせず逃げ回ることが多い。魔具、聖具に関してはデザイン的には興味を惹かれる物がそれなりに存在しており、稀に殺した相手の魔具及び聖具を持ち帰ってくることがある。一部の魔具及び聖具は彼女の自室に飾られている。
セフィロトの樹に関しては我関せず。全人類の魔人化に関しても特に興味を示さず、王冠と嫉妬のリヴァイアサンの間に結ばれた協定を破らなければ良いとしか思っていない。
以下、彼女が苦手とする存在に対しての評価。
・大罪の悪魔
「正直言うと、万魔殿に居て欲しくない。私は彼らと同格の君主級だけど、それでも怖いものは怖いもの。私と同格ってことは、私が彼らの気分を害せば殺されるかもしれないから。…ハァ、鬱いなぁ……」
・嫉妬のリヴァイアサン
「……あの悪魔は、何を考えてるか分からない。王冠との協定、悪魔狩り、万魔殿の譲渡。リヴァイアサン様にはリヴァイアサン様なりの考えがあるんだろうけど、何を成そうとしているのか誰も理解してない。…でも、私の事を殺そうとしなければそれで良い。私はまだ、死にたくないから」
・皇帝
「………ダメ。絶対に、ダメ。彼らを敵に回しちゃダメ。そんな事したら、私なんて簡単に死んじゃう。私がどう頑張ったって勝てっこないんだよ。…だって、あれこそ本物の”悪魔”なんだから」
【SV】
「こっ、こんにちは。私は、ミカエラ。ミカエラ・オール。…その、マモンっては、呼ばないで。恥ずかしいから…」
「私の昔のことは、その、聞かないで。ヤンチャしてて、色々やらかしちゃってたから、あまり話したくないの」
「黄金ってね、とてもキラキラしてて落ち着くの。私はとっても大好きだし、人間も大好きでしょ?黄金のこと、大好きだよね?」
「これね、人間の家から見つけた黄金で出来たイヤリング。こんなに小さいのに、綺麗に模様が刻まれてて形も気に入ってるの。…え?どうやって手に入れたって?そ、それは勿論、その家を襲ったけど…」
「人間は弱いから嫌いじゃないよ。束になっても黄金に呑み込まれたら直ぐ死ぬから。…悪魔はそんなに好きじゃない。私の事、殺せるくらい強い悪魔もいるから。私は死なないで、ずっと生きていたいの」
「──弱いのに戦いを挑んだらダメだよ?人間のことは嫌いじゃないけど、私のことを殺そうとするなら……ほら、こうやって。みんなみんな、黄金の海に沈めてあげる。さようなら、おバカな人間さん」